EDINETのサンプルインスタンスの表示について

XBRLの調査を兼ねていくつかのサンプルインスタンス(財務情報)の確認を行った。
サンプルインスタンスの表示には、東証からダウンロード可能な富士通製の「インスタンス ビューワ プラグイン」を利用。
インスタンスビューワプラグインをインストールすると、インストール先のSampleTaxonomyディレクトリにシンプルなインスタンス文書並びにタクソノミスキーマ並びにリンクベースが一緒にインストールされる。

さっそく、その中のインスタンス文書(instance.xbrl)をブラウザで開いてみると

「Now XBRL Processing ...」とブラウザ上に表示され、しばらくすると財務情報が表示されます。

続いて、東証が試験公開している決算短信XBRLデータをダウンロードしてきて、同じくブラウザで開いてみた。

「Now XBRL Processing ...」とブラウザ上に表示され、しばらくすると財務情報が表示されます。

次に、金融庁のホームページ(EDINET)から平成20年2月8日に公開されたサンプルインスタンスをダウンロードして表示してみる。

「Now XBRL Processing ...」とブラウザ上に表示され、しばらくするとエラーになってしまった。

Error Occurred :
System.Net.WebException: リモート サーバーがエラーを返しました : (401) 許可されていません
at System.Net.HttpWebRequest.CheckFinalStatus()
at System.Net.HttpWebRequest.EndGetResponse(IAsyncResult asyncResult)
at System.Net.HttpWebRequest.GetResponse()
at a.a.a.a.d.a.a(String A_0, String A_1, Source A_2)

内容からすると、httpのリクエストを行って401のステータスが戻ってきたようである。インスタンス文書の中身を確認してみると、各種ロールのスキーマファイルがxlinkで指定されている。試しにその中の一つをブラウザのURLに指定してみたところ、ベーシック認証の画面がかえってきた。たぶん、テスト公開中ということなので直接参照をすることができない(限定している)ようになっているみたいである。

そこで、EDINETタクソノミ本体は公開されているのでこれをダウンロードして、自前でWebサーバを立てることにした。
ちょうど、VMWareで色々とテストしていた環境があったので、そこにEDINETタクソノミ本体を展開してローカルマシンのhostsを
追記してフェイクのEDINETタクソノミスキーマサーバを構築。
今後、本格的にEDINETタクソノミが公開されるようになった場合にはhostsの書き換えを忘れないようにしないといけない。

ブラウザでサンプルインスタンスを開いて見ると

「Now XBRL Processing ...」とブラウザ上に表示された後に無事に財務情報が表示された。

色々な資料を読み漁ってはいるが、とにかくサンプルデータを色々と触って内容を確認していくほうが私にとってはわかり易い気がする。

現在、EDINET(Electronic Disclosure for Investors' NETwork:証券取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)とTDnet(Timely Disclosure network:適時開示情報伝達システム)でXBRL化に際して、一元化する報告で作業が進められているみたいである。XBRL自体が非常に拡張性のことを考えて作られているようであるが、それがかえって難しくしている気がしないでもない。どうも、この手のXMLの規格は複雑すぎてちょっと試してみるには敷居が高いと感じてしまう。ただし、企業の財務分析を行う上で必要な財務情報が解析可能な状態で入手できるということは非常にありがたいと思うので是非とも普及してもらいたいものである。

XBRLとの格闘はまだまだ続く・・・

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